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コンセント [読んでみた!]

    コンセント 
    著者:田口ランディ 
    幻冬舎文庫 


<本の紹介文より>
ある日、アパートの一室で腐乱死体となって発見された兄の死臭を嗅いで以来、朝倉ユキは死臭を嗅ぎ分けられるようになった。兄はなぜ引きこもり、生きることをやめたのか。彗星のごとく出現し、各界に衝撃を与えた小説デビュー作。

兄の死から、精神が不安定になる主人公。
兄の死の理由は何か?
自分に起こっている変化は何か? 
自分はおかしくなってしまうのか?
やがてトランス状態になり
そして・・・(略w)


なんだかすごい。色んな意味で。

まず、エロいw
もうどうにでもなれって感じのエロさ
それと心理学。
この本の著者のランディさんは、心理学をやってたので詳しい。
ほー、なるほどなぁって。
それからシャーマニズム。
シャーマニズムっていうのは、巫女とか霊媒師とかそういう人を中心にした宗教みたいなものなんだけど。
とても未知な世界。

そういうのがオカルトチックに、そしてとてもリアルに書かれていて、ほんと面白かった。


で、最後は・・・あれま。 


でも、私はこういう終わり方も、ありかなって思った。


娼婦って立派な仕事かもしれないって思ったりする。 売春婦とか風俗嬢とか。
多くの女性は、たぶん自分がいいと思った人としかできなくて。
でも、いいと思われない人もたくさんいるわけなんだ。
例えば、以前テレビで見たんだけど、 重度の身障者の男性が、女性と出会える事もなく過ごしていて
それでも性欲はあったりするわけで。
それをどうやって処理するのか。って
変な話、自分で処理するにも体が思うように動かないとだめで。
ホームヘルパーさんにやってもらうのか?
私なんかだと、そういうことのお手伝いってできないんだ。
何故できないかって・・・・いやだと思ってしまうから。
それは、長年刷り込まれ培われた価値観が、そういう行為が下品で汚い事のように感じてしまうからなんだけど。
でもね、そうやって考えると娼婦ってすごいよ。(よくわからんけど)
人が嫌がること(?)をやっている。(好きでやってるのかもしれないけど)
で、それは、人を癒すことであったり救ったりすることで。(たぶん)
だから、娼婦って、変な価値観を持った女より、天使や女神に近いんじゃないかって思うんだ。


この本に書かれてる兄は、著者ランディさんのお兄さんがそのままモデルになっているらしい。
たぶん、ランディさんは私には計り知れないような人生を歩んできたんだろうな。と思う。

んで、私はすっかりランディさんにハマってしまったわけなんだ。
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