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もう消費すら快楽じゃない彼女へ [読んでみた!]

  もう消費すら快楽じゃない彼女へ
  著者:田口ランディ
  幻冬舎文庫


内容(「BOOK」データベースより)
地袋路上通り魔事件、TOSHIの洗脳、酒鬼薔薇聖斗事件、林真須美事件、野村沙知代問題、オウムなど、世の中を騒がせた社会現象の実相とは?そして微妙なバランスの上で成り立っている現実世界の柔軟性の本質とは?普通より少しだけ変わった人たちの哀しくも愛おしい姿に共感しつつ、それでも変わらぬ日常のリアルの数々を綴る名コラム。


例えば、ゴミを集め、ゴミ屋敷に住んでいるおばあさん。
例えば、通り魔事件を起こした新聞配達員。
例えば、幼児虐待する「ミュンゼンハウゼン症候群」の母親。

どうしてそんなことが起こるのか。起こしてしまうのか。
その背景にあるのは何か。
そうすることの意味は何なのか。

ってことで、
ランディさんが自分の経験に照らし合わせて、解説(なのかな?)している。

それが、本当にそういうことかどうかは別にして、なんとなく満足しました。


んで、私が一番心に染み入ったところは
野村さっちーの事を書いたところで、権力志向の「おとこの社会性」に対して、「おんな的社会性」を書いたところ。
なんかね、私ってちょいと社会性が欠乏してるんじゃないかって、自分で思ってるんだけど。

母親であることは、会社に勤めるよりも社会性を要求されるんだって。
どこがよ?って思って読んでみたら、あああ、ってな感じで。

子ども会、保護者会、病院、学校、地域活動・・・などなど
人とつきあうのが苦手だから、なんて言ってられなく、強制参加なんだ。
給料がもらえるわけでもなく、誉められるわけでもなく。
年齢、趣味、地位、職業、関係なく
みんな当たり前のようにニコニコとやるんだものな。
子供が何かしたら謝りに行き。周りにペコペコ頭を下げて。
風邪をこじらせたら、病院の先生から叱られ、ごめんなさいと謝り。

おんなの社会性ってのは、「挨拶。笑顔。礼儀。奉仕。」だって。

うーん。そう言われればそうかもしれない。
ほんと苦手なんだ。そういうの。
でも、そうやってきたんだなって。
母親って偉いよ。って誉めたくなったわ。

・・・・

まあね、
この本の感想はそこじゃないだろ!
・・・って、突っ込みたくなるけど、まあいいや。


その他には
「妻子を捨てるアレルギー男の話」
「完璧な盲人が視力を持って不完全な健常者になる話」
は、なっるほどな~って、とっても印象に残りました。

それから
「不幸のメールの話」
中国奥地の「達磨」という店で、達磨(ダルマ)にされた日本人に助けを乞われた人
が良心に苛まれ、自殺する前に出したとされるチェーンメールの話
で、その不幸のメールを次の人に送ってしまう人の心理なんかを書いてるんだけど。
もうね、そんなこと関係なく、達磨こえ~

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