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サヨナライツカ [読んでみた!]

  サヨナライツカ
  著者:辻 仁成 
  幻冬舎文庫 


内容(「BOOK」データベースより)
「人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトとにわかれる。私はきっと愛したことを思い出す」。“好青年”とよばれる豊は結婚を控えるなか、謎の美女・沓子と出会う。そこから始まる激しくくるおしい性愛の日々。二人は別れを選択するが二十五年後の再会で…。愛に生きるすべての人に捧げる渾身の長編小説。


この話ってどうなの?

これってひょっとして男の理想? 

謎の美女がなぜか自分の事を知っていて、ものすごく好きでいてくれる。
そんでもって、その美女がすごく積極的。
で、すごい金持ち。
いたれりつくせり


少女漫画でいうところの、
かっこいいモテモテ男に何故か主人公がたった一人思われるっていう話が、
少女にとっては夢で、それこそ夢中になったりするんだけど
(たぶん男にとっては、そんなのありえんだろ?っていう)

それに対する男の夢?

そんな女ありえないから、目覚ませよ!みたいなw


大体ね。

都合のよい美女との言わば浮気を、美しく表現しようとするところがなんだか嫌なんだ。

美女が金持ちで積極的ってのも嫌。

妻となった人も都合よく良妻賢母っていうところも嫌だ。

主人公が都合よく出世してるのも嫌だし。

最後、都合よく美しく死別するのも嫌だ。

それを美しく美しく話をまとめようとしてるのがそもそも嫌。



いや、でも

身を焦がすような恋愛をして別れてしまった経験のある人が読んだら
すごく感動する本なのかもしれない。

が、何しろそんな経験ないもんだから、感動しきれないのかも。


いきなり美女が部屋に来て服を脱ぐあたりから、
わたしはダメだった。 ちょっと醒めてしまった。

そうなってしまうと、
死ぬときに、愛されたことを思い出そうと、愛したことを思い出そうと、どうだっていいじゃん・・・
なんて、思ってしまって。
どうしようもないねw

もっと素直な気持ちの時に読んだ方がよかったのかもね。

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